父親子育て支援ブログ(雑記)

男性が育児をすると称賛されてしまう社会について「ひろしまパパフェスタ」開催から考える男性育児の壁

2018年2月3日、今年もパパフレンド協会主催で「ひろしまパパフェスタ」というお父さんに向けたイベントを開催しました。

昨年、初めて開催した「パパフェスタ」の来場者数は800名で大盛況でしたが、

第2回となる今回は予想を遥かに上回る2220名の来場がありました!

遊びに来て下さった皆さん、ありがとうございます。

ひろしまパパフェスタは、次のような目的をもって開催しています。

 

・父親と子どもが一緒に遊べるイベントを通じて家族の絆を深める

・母親にリフレッシュする時間をつくる

・男性の家事育児に対する啓発

 

主に親子で遊び楽しめる催しなので「子育てフェスタ」という名前にしても良いのかもしれませんが、あえてここは「パパ」に拘っています。

 

広島県では、子育てフェスタやママフェスタのようなイベントはかなり多く開催されていますが、「パパフェスタ」は僕らの団体による活動くらいです。

この名前に「パパ」を入れる理由は、「男性の入りやすさ」を狙ったものになります。

 

子育て支援活動をしていても、まだまだ「育児」=「女性」というイメージが強いように感じます。

専業主夫として子どもと社会に出た時に、マイノリティを感じたことも、この育児=女性社会というイメージが強かったからかもしれません。

 

育児=女性という価値観が根強い分、男性が育児をすると「すごい!」と思われる。

女性がやると当たり前のことなのに、男性がすると「すごい!!」となる。

 

意識面では、同じ内容の育児を行っても男性か女性かにより受け取られ方に差が出てしまう。

ある意味不公平な価値観なのですが、一方で、男性が女性と同じように(スキル的に)育児を出来たとして、そこに男女による差がないかというと、そうではありません。

 

男性は、育児をすると凄いと言われてしまう一方で、同じように育児をしても、「育児の壁」を感じてしまうことが多々あります。

 

簡単に思いつくものでは、オムツ台やベビールームの設備事情などのハード面もありますが、それ以上に、社会が持っている「育児=女性」という捉えられ方に、壁を感じてしまいます。

女性=育児がまだまだ当たり前になっているからこそ感じてしまう壁、社会の流れ。

 

そんな壁の1つにハイハイレースがありました。

乳幼児期の成長はあっという間で、ハイハイの時期はほんの数カ月。

タイミングよくハイハイレースが開催されていなかったら、いつの間にかヨチヨチ歩きになってしまう。

 

我が家でも長男次男が0歳の頃、ハイハイレースに参加したことがありました。

 

でも、ハイハイレースに出場する家族って、ママ率高くないですか?

結構な確率で、ママが先導してますよね。

でも、実は参加してみたいパパって結構いると思います。

だから僕は、あえてパパが誘導することを条件にハイハイレースを開催しています。

パパフェスタで、パパが子どもと出場するって、自然な流れ!

(※様々な家庭事情があるので、一部混合レースもつくっています)

告知がしっかり行き届いていたこともあり、ハイハイレースはやはり人気!

開場前から長蛇の列で、父子限定にも関わらず受付開始から早々に定員に達しました。

男女共同参画の審議員や推進員をしている立場からも、男性が育児に対して積極的になることを目指しているので、こういう企画はパパスイッチが入るきっかけにもなると思っています。

いつもはママママって行くかもしれないけど、パパに向かって我が子が来てくれたら絶対嬉しいし思い出のレースになるはず!

それを見守るママ達もきっと微笑ましくて嬉しいはず。

いつもならカメラ役はパパなのに、この日は全員ママがカメラマンです。

 

イベントが全てではなく、育児の本当の大変さは日々の生活の中にあるけど、こういった1つ1つの仕掛けも大切だと思って活動しています。

第1回パパフェスタでは、9つのブースを設けて様々な体験を行ってもらったのですが、今回はステージを大きめに取りました。

知人の助産師さんにお願いした3B体操。

パパが子どもと触れ合う方法を知るきっかけとして評判よかったです。

そして習いごと発表会では、会場がパンク寸前でした・・・。

今年度後半の事業は、平成30年7月豪雨災害の支援を意識して活動してきました。

あの豪雨のあと、多くの発表会が中止になりました。

我が家でも、次男のピアノ発表会が中止に・・・

子どもが成果を披露し自尊心を高める機会を提供出来るように、ステージを広めに。

パパフレンド協会のコンテンツの1つであるダンボール迷路を使った謎解きダンジョンもしっかり開催。

ショッピングセンター内で行っているので、出来るだけ父子で遊んでいられる場を提供して、ママには一人で買い物の時間を作れるようにしたいと考えています。

また、あそびの中に学びのエッセンスを入れるように心がけているため、謎解きの出口では省エネブースなどを設置。

こちらも豪雨災害支援(減災防災の観点)からの流れとして、地球温暖化防止に僕たち自身が家庭で出来ることを楽しみながら気付いてもらうきっかけ作りとして提供しました。

広島県産木材を活用して開発したWOODDADDYという積み木。

人工林の放置林問題を意識付けることを遊びの中から発信しています。

 

イベントの最後は2月3日の節分ということもありお菓子まきを!

これは社会的活動云々ではなく、ただ自分たちが投げて楽しみたかったから(笑)

仕掛ける側のスタッフも楽しむ!これが大切だと思っています。

イベントは準備が9割!

沢山の方達に支えられて無事に開催することが出来ました。

パパフレンド協会の中では、1年を通して最大級のイベントなので、けっこうヘロヘロになりましたが、たくさんの家族の笑顔に出会えてよかったです。