子育て

平成30年7月西日本豪雨災害支援活動のご報告

新しい元号が「令和」に決まり、あと1ヵ月で「平成」が終わろうとしています。

平成の30年は振り返ってみると、振り返り切れないほど長いものとなりました。

正直、平成になった瞬間に何を考えていたか覚えていません。

当時はまだ9歳くらいだったかな。

今の息子達に近い年齢ですが、息子達は将来、この令和に変わる瞬間を覚えているんですかね。

 

さて、そんな平成を振り返ってみると、後半には様々な災害があったように感じます。

「地球温暖化」が他人事ではない時代が、令和になり加速するのか、個々の努力で緩やかになるのか。

 

広島県では平成30年7月豪雨、西日本豪雨災害が記憶に新しく、まだまだ復興も道半ばです。

僕自身は直接の被害はありませんでしたが、友人知人多くの方達が被害にあわれました。

当時、自分に何ができるのか、出来ないことの方が多い非力さを感じながら、少しでも支援を行いたいと考え「子どもの笑顔を守るプロジェクト」を発足させました。

西日本豪雨災害直後に「子ども達の笑顔のため楽しもう!」と発言した想いと覚悟。ダンボール迷路で子どもの心のケア(安芸郡海田町)メンタルが弱い僕は、一時的にですが、FacebookなどSNSを見ることが怖くなりました。 「何も出来ていない自分自身が申し訳なく...

一番厳しかったのは、イベントを実施する際の財源確保です。

寄付金を募り1回目の支援活動を行おうと思った日、災害後初めての台風が来て、会場は避難所に。

このまま何も出来ずにプロジェクトが終わってしまうかもしれない焦りもありました。

公益財団法人ベネッセこども基金

9月に入り、災害支援に対する基金があり助成申請が出来ることを知り応募をしました。

公益財団法人ベネッセこども基金の「「平成30年7月豪雨」で被災した子どもの学びや育ちの支援活動助成」という緊急助成です。

当初は8月末までの募集でしたが、受付延長が行われ9月30日まで申請できることになりました。

9月に入ってから知ったため、延長は本当に助かりました。

 

そして、一般社団法人パパフレンド協会は、この助成を受けることが出来ました

想いはあれど資金不足で出来なかった事業を行えたこと、本当に感謝しています。

 

=一般社団法人パパフレンド協会=

『子ども達の笑顔を守る』プロジェクトの延長戦!点から面の支援で地域の元気へ~みんなで遊ぼう!考えて動いてストレス発散&免疫強化&防災・減災学習!~

 

そこからは子ども達の笑顔のため必死に企画を行い、コンテンツの開発と、支援する現地で関係各所との打ち合わせ。

ここ半年間、当ブログがほぼ更新出来なかったのは、災害支援に注力してきたためでした。

 

今回は、簡単にはなりますが、こちらのブログでも支援の活動実績として内容を記していきたいと思います。

2018年8月26日「謎解きダンボール迷路遊び」

対象:呉市民(天応地区) 来場者数:120名

呉市にある呉ポートピアパーク、災害後は閉園状態になっていましたが1日だけ特別に使用許可をとり開催することが出来ました。

ダンボール迷路を使って謎解きダンジョン等を実施。

天応地区は土砂による被害も大きく、道路も分断され高速道路の一部も抜け落ちていました。

夏休みが明ける前に少しでも楽しめるイベントを開催したいという呉市子育て支援課課長の想いに賛同し実施しました。

2018年12月2日「やすうらこどものあそびば」

対象:呉市民(安浦地区)来場者数:100名

こちらも道中に黒瀬方面の土砂災害が凄く、12月の段階でも爪痕が多く残っていました。

安浦地区は海沿いではありますが、浸水など水害も多きな地域で、地元のスーパーも撤退してしまっていました。

国際協力NGOジョイセフさんや、NPO法人ファザーリングジャパン中国さんと一緒に子ども達の遊び場、女性の化粧によるリフレッシュなどの場を提供しました。

我が家は災害支援の際にほぼ長男次男を連れてボランティアスタッフを行ってもらいました。

小学生高学年になると立派な戦力です。

2018年12月9日「わくわく親子プレイランド」

対象:東広島市民 来場者数:800名

昨年度開催した7回のイベント・学習会の中で一番調整が大変だったのは、この東広島市のイベントでした。

知人や知り合いの団体、行政機関とも繋がりがありますが、広島市から東広島市までは少し距離があり、普段の生活圏内ではない地域です。

パパフレンド協会の会員も主に広島市のため、ゼロから調整することに苦労しました。

東広島市こども家庭課、男女共同参画課、農林水産課、保育課。また地域の子育てサークルを一括管理している東広島市子育て・障害総合支援センター(はあとふる)、NPO法人子育てネットゆめもくば、青雲保育園、広島大学の各サークルの学生さん達。

本当に多くの方達に支えられて開催出来たイベントでした。

この頃には、同時進行で企画を進めていた、広島県産木材を利用した積み木「WOODDADDY」の開発も進み、親子で創造性を膨らませ楽しめるコンテンツとして提供することが出来ました。

同時に、人工林(放置林)の問題提起や、豪雨の一因にもなる地球温暖化に対して、私たちが暮しの中で出来ること(省エネなど)を啓発するパネルも制作が終わりお披露目出来ました。

はあとふるを介して、たくさんの地域の子育てサークルさんも参画して頂き、とても盛況のイベントになりました。

正直、誰も来なかったらどうしよう・・・という不安も開催前まではあったのですが、200㎡の会場では手狭に感じるほどの賑わいでした。

2019年2月3日「ひろしまパパフェスタ」

対象:広島市民 来場者数:2,220名

ひろしまパパフェスタは2回目の開催となり、災害前から行っていたイベントになります。

その中でも森林環境や省エネを考える機会を設け、災害支援啓発も含めての開催となりました。

男性が育児をすると称賛されてしまう社会について「ひろしまパパフェスタ」開催から考える男性育児の壁2018年2月3日、今年もパパフレンド協会主催で「ひろしまパパフェスタ」というお父さんに向けたイベントを開催しました。 昨年、初め...

学習会の実施

土砂災害や森林環境について考える機会を設けようと3度の学習会を実施しました。

これは今年度以降に継続して支援が行えるよう、人材育成を1つの目的として開催しています。

まだまだ手探りですが、少しずつ道筋が見えてきました。

風化させない継続的な支援

今一番僕の中で懸念していることは、風化と共に、7月に災害から1年を迎える時期、被災地、非被災地問わず心のケアが必要になってくる可能性があるという点です。

「アニバーサリー反応」といい1年のタイミングで報道やSNS、周りの人の変化により一度治まっていた心身の異常が再発するものです。

今の時代、テレビから一方的に入ってくる情報を目にしやすく、特に子ども達は繊細なので心のケアが必要だと思っています。

 

そこで、今年度も継続的に支援が出来ないかと、新しく助成金の申請を出すことにしました。

正直ここ半年間は災害支援のことで通常の年間事業とは別枠で忙しさが増し、家族としっかり向き合う時間を作れなかったため、申請を出すかどうか迷っていました。

後々に、特に7月になった時に、申請して動き始めて受け皿を作っておけばよかったと後悔しそうなので、突き進むこととしました。

 

審査に通ればですが、通らなくても出来ることから支援の継続を模索していきたいと思います。

引き続き、ご協力のほどよろしくお願い致します。

 

一般社団法人パパフレンド協会が行う災害支援についてはこちらをご覧ください。