父親子育て支援ブログ(雑記)

40歳になりました!男性育児の社会的課題に取り組み始めた30代の10年間を振り返る

おはようございます。主夫社会起業家の北佳弘(@yoshihiro88kita)です

2020年6月20日。

本日40歳の誕生日を迎えました。

10歳ごとの節目は、なんだか不思議と特別感を感じ、ふわふわワクワクしています。

 

とはいえ、人生の折り返し地点付近に居ることに対する焦りも感じています。

 

今日の記事では、この30代の10年間を自分なりに振り返って見たいと思います。

10年前は今のような活動をしているとは全く思いませんでした。

想いはカタチになっていく!

いま進路に悩んでいる方は、とりあえず動いてみる!これに限ると思います。

30代の10年間の経験値

僕の人生で、30代は『父親の子育て』がキーワードでした。

2006年の兼業主夫から始まり、専業主夫になった2009年3月。

そこから子ども達が幼稚園に入るまでは子どもと四六時中一緒に居るという「シュフ」の生活。

そんな中で感じた社会の男性育児に対する大きな壁。

子どもが生まれていなかったら、僕が専業主夫になっていなかったら、見ることの出来なかった視点。

僕自身はキャリア「職歴」ではなく「経験」と広義に捉えているので、この30代の10年間はこれからの人生の糧となる経験だったと思います。

長男が幼稚園に入園しキャラ弁を作り始める

2010年の春、長男が幼稚園に入園しました。

乳児期はたくさん食べていたのに、一時的に食が細くなり、食べものに関心を持ってもらいたいとキャラ弁を作り始めたのがこの時期です。

キャラ弁歴はいつの間にか10年ですね(笑)

初期は本当に試行錯誤でやっと出来たキャラの完成度は上の写真くらい。

それでも息子は喜んでくれた!

空っぽになって帰って来たお弁当箱を見て、僕は嬉しくてたまりませんでした。

「よし!また作ってあげよう!!」

空っぽのお弁当箱が僕のキャラ弁作りの原動力でした。

半年くらい、月3,4回ペースで作っているとコツを掴み、少しずつクオリティが上がっていったように感じます。

この「キャラ弁」という趣味は、意図して作り始めたわけではないのですが、その後の僕の活動に大きく貢献してくれることになりました。

今では弁当YouTuberとしてチャンネルを作り、誰でも簡単にキャラ弁を作れるように発信しています。

弁当侍Yoshiのキャラ弁チャンネル

↑↑↑チャンネル登録よろしくね!(笑)

専業主夫業として、家庭でご飯をつくる。

「シュフ」は社会から取り残されたように感じることもあり、また皿洗いや洗濯物はマイナスをゼロに戻す作業。

自分の向上心をどこで保てばいいんだろう・・・と、幾つかの資格を独学で取得しました。

「食生活アドバイザー」と「食品表示検定」に合格。

キャラ弁もそうですが、昔から、食に関心があったように感じます。

男性育児で感じたことを発信したい!

家庭科も得意だったので、幼稚園バックや巾着袋、お昼のおやつなど様々作っていた時期です。

2010年に「イクメン」という言葉が流行語トップ10に選ばれたこともあり、メディアがイクメン(育児をしている男性)を探し始めました。

僕としては、そんな言葉が生まれる前から主夫として当たり前に育児家事をしていたのですが、ムーブメントとしては良いキャッチフレーズだと思います。(いつか死語になってね!)

 

当時は専業主夫という男性は今より少なく、また自ら主夫と発信している人も少ない。

周りからは怪しい目で見られることもありました。ほんと色々とありました。

 

僕が意識していたのは・・・

「親が男か女かの違いで、子どもが体験できないことがあるのは嫌だ!」という想い。

子育て広場は女性(ママ)が中心でしたが、息子に友達を作りたくて勇気を出して通っていました。

慣れるまでが気合いいったけど、慣れたら素敵なママ友がたくさんできました!

長男次男が幼稚園に入り、少し自分の時間を持てるようになった頃。

専業主夫として感じた男性育児の壁を社会に伝えていきたいと思うようになっていました。

 

行政は、男性の育児休業取得を推進しますが、専業主夫になって感じたのは、

まだ育児は女性社会が中心で、男性が参画すると孤育てになる可能性があること。

経験談を発信することで社会の目が少しでも優しくなって欲しい。

とはいえ、まず何をどうすれば「講師」になれるか分かりませんでした。

伝手がないので、自分で講師です!と言っても呼ばれる可能性が少ない。

そんな時に僕の武器になったのが「キャラ弁」でした。

どうやら「専業主夫」×「キャラ弁」はウケが良いらしい。

主夫が料理して、さらにそれがキャラ弁って!

マイノリティ×マイノリティです(笑)

 

当時はアメブロで日々のキャラ弁や育児の様子を発信していたので、様々なメディアで取り上げて頂けるようになりました。

子育て支援として現場のフォローを行うには、例えばキャラ弁教室で父子参加型のものを開く。

少しずつでも男性の育児家事参画の気運を高めたい!と行動を始めました。

 

ただ、現場だけでは変えられないことも多々ある。

行政の施策に対して、発言して行く必要がある。

湯崎広島県知事との会談も何度か行わせてもらったり。

広島市男女共同参画審議会委員として8年前から関わり、男性目線で意見をあげています。

他にも広島県男女共同参画財団の評議員になるなど、現場と行政の双方に対して父親目線を意識した活動を進めてきました。

個人事業PaPaLife研究所の開業

2012年7月2日、妻の誕生日に個人事業として「PaPaLife研究所」を開業しました。

メディアに取り上げられることで、少しずつ行政からも講師依頼を頂けるようになってきたからです。

依頼のもらい方なんて全く分かっていませんでしたが、実は行政職員さんも講師を探しているケースがあるんですね。

公民館などでも講座を開催したい時、誰に頼めるか、ネットや口コミで講師を探しています。

 

メディアの露出もそうですが、ブログなどで発信してきたことにより、少しずつ見つけてもらうことが増えていました。

まず発信!これは本当に大切ですね。

2011年3月頃パパサークルの設立

2010年にイクメンという言葉が流行り、行政の講座にもイクメン講座やパパ座談会などが現われ始めました。

僕もパパ友が欲しかったので色々と参加してみたのですが・・・

パパ達は講座中はディスカッションで様々話すのに、終わったら連絡先交換をすることもなくすぐ帰っていくんですね(汗)

せっかく育児に関心があるパパが集まっているのに、これは勿体ない!!

 

そう思い、パパ達の受け皿を作ろう!と2011年、一人だけなのに「サークルだ!」と言い立ち上げました。

勢い大切!

メディア受けする!男性が作るキャラ弁

キャラ弁を作り始めた当初は、全くこんなことになると思っていませんでした。

ただただ、食が細くなった長男にご飯を食べてもらうキッカケになれば!と始めたキャラ弁。

 

いつの間にか僕は「キャラ弁の人」というイメージを持ってもらえるようになっていました。

そんな放送の中に、男性の育児家事参画についての想いも少し織り込むので、「男性の育児について」だけの取材も増えてきました。

 

広島県内のメディアが多いですが、少しずつ全国へ。

県外からも密着取材が入るようになってきたのは、2015年頃からです。

父親支援団体パパフレンド協会の設立

男性の育児家事参画の機運をもっと高めたい!

父親に子育ての大切さを意識してもらいたい。

ママに少しでも一人の時間を作りたい。

そんな想いで2015年4月に立ち上げた、父親支援団体パパフレド協会。

 

任意団体から始まり、1年後には法人化しました。

全く知識がない中での法人化・・・

日々勉強です。

講演会の依頼の規模も大きくなってきました。

2010年の頃には講師業として伝えたいけど、やり方が分からなかった僕ですが、

小さな実績の積み重ねが夢を掴む1歩目だと感じました。

2015年は本当に忙しかったです。

立ち上げ方も手探り、法人化もNPOか一般社団か1年間迷い調べ相談する日々。

三歳児神話の崩壊、価値観の変化

僕が十数年前に専業主夫になった理由の1つは、

「子どもを保育園に預けることが可哀そう」

「小さいうちは親がみた方がいい」

という三歳児神話を信じていたからでした。

 

今は、見てもいいし保育園に預けてもいいし、夫婦の状況や価値観次第だと思っています。

「〇〇するべき」という考えはなく、3人育てて柔軟になれたかな。

妻の育児休業中にパパフレンド協会を立ち上げました。

準備期間も含め、かなり自由に動けていました。

団体設立2カ月後、三男が1歳になり、妻が職場復帰。

 

ここでかなり歯車が狂いました。

 

全く自分のペースで動けない日々。

三男を妻に預けるのも、夜勤明けとかだと気が引ける。

 

初めて「保育園に子どもを預けたい!」と思ったのは、その年の秋のことです。

待機児童が数百人いる中で、すぐ保育園が決まった時は、嬉しくて嬉しくて・・・

10年前の自分からするとビックリです!

 

30代は価値観が色々と変わった10年でもありました。

 

大型の主催事業

講師として呼ばれるだけではなく、パパフレンド協会として主催事業を展開することが増えてきました。

父親が育児に関心を持つキッカケとして「ひろしまパパフェスタ」を開催したり。

パパ達が鬼役の鬼ごっこ!を大規模開催したり。

最近は父子の絆作りとして、木育活動の方でも様々仕掛けています。

この辺りの活動については、後日別記事にしたいと思います。

10年間を振り返ってみて

10年前、テレビで男性育児について語っている講師の方達がいました。

どうすれば、同じように発信出来るのか、羨ましく感じながら悩んだ時期もありました。

今振り返ると・・・

「地道な努力」→「実績」→「SNS等の発信」

オリジナリティを持たせながら社会的信用を取っていくことが大切だなと思います。

最近では、全国放送で主夫業を伝えることが出来ました。

NHKあさイチの密着取材。

専業主夫ってマイノリティだから、テレビで主夫が出てくるだけで勝手に親近感を覚えます。

僕がずっとそうでした。

 

今度は僕が発信する側に立って、もし孤独に子育てしている主夫がいたら、他にも沢山主夫はいるよ!と届けたい。

最近はTwitterなどSNSで簡単に主夫も繋がりを持てそうですが(笑)

今日から40代が始まります。

10年前は長男次男のお世話が中心でした。

やっと小学校に入り手が離れた頃に、三男が生まれました。

そんな三男も今は年長さんで来年から小学生です。

 

(もちろん子育ても全力でしますが)

40代は自分のために使う時間を増やしたいと思います。

 

少しずつ軌道に乗り始めたソーシャルビジネス。

十数年の主夫業をキャリアとして活かし、社会起業家として活動していきたい!

まだ広島の枠を乗り越えられていないので、今後は全国に羽ばたきたい!

キャラ弁、弁当YouTuberとしては、まだ始めて1ヵ月程度ですが・・・

これは世界に羽ばたきたい!!

 

まずは、言葉に出すことが大切ですね。

出来るか出来ないかなんて、頭の中では分からないことなので、これまで積み上げた実績を持って1歩1歩でも進んでいきます。

 

最後に。

こんな形で自分の想いを行動に出来るのは、安定した収入があるから。

妻のおかげです。

感謝と尊敬です。

40代は、これまでの活動をビジネスモデルとしても成功させられるように進めて行き、妻に恩返しをする!!!

40歳になった朝、これからの1日1日を健康に頑張っていきたいと思います。