社会活動の考え・起業について

支援活動は財源がカギ!事業は動きながら軌道修正を行うべき!(平成30年7月西日本豪雨災害支援から2年間の活動について)

こんにちは、主夫社会起業家の北佳弘(@yoshihiro88kita)です。

今年も梅雨の季節がやってきました。

ジメジメとして洗濯物も乾きにくく主夫業をしていても憂鬱になることがあります。

 

この時期になると思い出されるのが、平成30年7月西日本豪雨災害です。

広島県でも河川の氾濫や土砂崩れ等による被害が広範囲に出ました。

この週末、広島市でも大雨警報が発令され、激しい雨音を聞くと2年前のことが頭をよぎります。

 

今回から数回に分けて、僕が運営しているパパフレンド協会の災害支援についてや今後の展望をブログにまとめていきたいと思います。

 

本来、新規事業は継続性を意識出来る体制まで整えてスタートを切った方が良いのかもしれませんが、僕は走り出してから考える派です。

考えて考えて考えて・・・結局動けなくなる。というケースがある。

動いているうちに見えてくることもあるので、この記事が、今後新しく活動をしようと考えている方の少しでも後押しになると嬉しいです。

平成30年豪雨災害に対する自分なりの支援方法

西日本豪雨災害直後に「子ども達の笑顔のため楽しもう!」と発言した想いと覚悟。ダンボール迷路で子どもの心のケア(安芸郡海田町)メンタルが弱い僕は、一時的にですが、FacebookなどSNSを見ることが怖くなりました。 「何も出来ていない自分自身が申し訳なく...

平成30年7月豪雨による災害が起こった後、自分の中で様々な葛藤がありながら、自分に出来ることを考え動き始めました。

被災地域では子どもが安心して遊ぶべる場が少ないということから、「子ども達の笑顔を守るプロジェクト」を発足。

上の記事でも書いているように、災害直後に最も求められるのは土砂かきなどのボランティアで、「遊ぼう!」と発信することに対しては勇気がいりました。

手持ちのコンテンツはダンボール迷路程度でほぼノープランの中、スピード感が必要と思いながら動き始めた事業が現在の木育活動に繋がっている原点です。

平成30年7月西日本豪雨災害支援活動のご報告新しい元号が「令和」に決まり、あと1ヵ月で「平成」が終わろうとしています。 平成の30年は振り返ってみると、振り返り切れないほど長...

平成30年度は公益財団法人ベネッセこども基金などの助成金により各地でイベントを行うことが出来ました。

 

この支援活動の中で「森林環境問題」が災害にも影響してくると感じ、子育て世代が木材・木製品を知り意識することが防災にも繋がると感じました。

現在の僕の活動は、

「父親支援(子育て支援)」×「森林環境問題」×「地球温暖化問題」をミックスさせながら社会的課題の解決に向けて動いています。

事業資金について

子育て支援にしても、父親支援にしても、災害支援にしても。

「支援」というのは、支援する本人からお金を取りにくいことが多いと感じています。

長期的に事業を行うためには、収益は重要ですが、“B to C”(企業と一般消費者)が難しい。

例えば災害支援の場合において、イベントを実施するとしても、参加者から入場料を取って事業費にあてることが難しい。

支援を行うための財源確保が最重要ポイントで、これが無ければ事業は「絵に描いた餅」で終わってしまいます。

 

これまでの2年間の災害支援の活動で、僕が見切り発車をして良かった!と思った一番の理由は、やるべき事と目的を発信したことにより、情報が集まったことです。

何かに一生懸命動いている人には、そのことに対する情報が入ってくるものですね!

 

平成30年の災害支援では、公益財団法人ベネッセこども基金

平成31年(前期)の災害支援については平成30年7月豪雨災害ひろしま復興支援基金の情報が人から伝わってきて知り、申請を行うことが出来ました。

 

採択して頂いたことには感謝しかありません!

 

※平成31年(後期)は、災害支援とはまた別の財源で動いていますが、これもやはり走り出していたから見えてきた道筋です。

平成31年度の西日本豪雨災害支援について

昨年の夏は、東広島市と呉市にて2度、子ども達の笑顔を守るプロジェクトとして室内遊び場を提供しました。

NPO法人ひろしまNPOセンターと公益財団法人コミュニティ未来創造基金ひろしまの協働事業による基金「平成30年7月豪雨災害ひろしま復興支援基金」の助成を受け開催することが出来ました。

 

災害直後から冬にかけて開催した支援は、安全に遊べる場の提供が中心でした。

災害から1年が経った昨年夏は、子ども達のアニバーサリー反応に対する心のケアを意識して、ストレスを軽減出来るようにと遊び場を提供しました。

2019年8月18日(日)東広島市の道の駅「湖畔の里 福富」にて。

広島大学ボランティア団体アイリスの学生さんに運営の協力を頂きました。

タマホーム東広島さん、リーフラス株式会社さん、たむろ木材カンパニー株式会社さんなど様々な企業にも協賛頂き、また地域の子育てサークルさんのステージ発表などもあり大盛況のイベントになりました。

災害で生活が変わった子供を支援する会さん、呉市共催のもと、2019年8月25日(日)には呉市の広まちづくりセンターにてイベントを行うことが出来ました。

前年度の災害支援でもご一緒した呉市の対応には感謝です。

こういった団体の連携が出来たのは、「平成30年7月豪雨災害ひろしま復興支援基金」の贈呈式に共有会が行われ、災害支援者同士の繋がりを作れたおかげです。

これもやはり手探りでも動いていたから出来た繋がりで、初動の重要さを改めて感じました。

#木育ツアーと父親支援

災害支援として始めた「子ども達の遊び場の提供」

土砂災害の要因などを調べていくうちに、森林環境の問題点に行きつきました。

 

森林環境を意識するには・・・

子育て世代に対して木のおもちゃがきっかけになると感じ木育活動がスタートしました。

木育活動の詳細は次の記事などに書いていくとして。

木を使ったイベントを行って感じたこと。

お父さんの参画率がとても高い!!

元々の僕の理念は、男性の育児家事参画に対する啓発です。

ここで木のおもちゃと父子の絆作りがガチッとハマりました!

特に積み木はお父さんの方が本気になるコンテンツです。

広島県産木材で作った積み木には「WOODDADDY」と名付けました。

お父さんが本気になる積み木です。

 

これまで団体設立前から父親支援として様々なレクリエーションを行って来ました。

収益化というより、本当に一緒に楽しんで遊ぼう!というイメージのイベント。

団体維持や継続性を考えるとこのままだけではダメだ・・・と思っていたところに、

災害支援の中から、パパフレンド協会が力を入れるべきコンテンツを見つけることが出来ました。

 

2018年の11月秋。

災害支援として活動を進めながら継続的な父親支援を行う中で、「木育」はパパフレンド協会の主軸になっていくと思い、構想を練り始めました。

今もまだ構想の途中段階なのですが、コロナウイルスにより当初イメージより少し遅れ気味です。

この辺りの詳しい話も後日記事にするとして。

今回の記事では最後の平成31年度夏に開催した木育ツアーなどのイベントの様子をお伝えします。

地元のサークルさんがステージイベントで盛り上げてくれました。

前年度同様に、発表会は子どもの自尊心にも繋がると思い開催しました。

積み木で遊べるフリーエリアの他、ステージで早積み対決という親子で参加できる催しも実施。

見ていてドキドキ感が伝わる。一番だったのに崩れて大逆転などドラマが生れました。

最後に、イベントでは出来るだけ遊びの中に啓発を意識しています。

災害の中で、豪雨による防災を考えた時に、パネルにより2点お伝えしています。

・豪雨などの異常気象に対し、私たちが家庭で出来る地球温暖化対策

・土砂崩れ防止のため、森林環境の整備

この時は啓発パネルに導くルートが少し遠回りでした。

木のおもちゃを触った後に自然に山のことを知るキラーコンテンツが必要だと当時から考えていながら、まだそこまで仕掛けられていなかった時。

お菓子掴みで、子ども達の心を掴みました!

1問問題をだし、正解がパネルの中に書かれている。

これによって正解を探すためにパネルを見てくれます。

 

お菓子で釣っているので本来の行いたいルートからズレているのですが・・・

この時はこれが精一杯でした。

 

今年度は、#木育ツアーで木のおもちゃを使い、木と親しんだ後の啓発動線をしっかり意識して事業計画を進めています。

年度はじめ早々にコロナによりスケジュールが押していますが、ここからが本番です。

2年前に考えた構想の、第一章の終盤です。

まとめ

結局、熱い想いや理念があっても、気持ちだけでは進めない時が来ます。

規模が大きくなるにつれてハードルが上がります。

 

それらを全て頭の中でクリアしてから動き出すかというと、僕の場合はNOです。

今回の記事のように動いている中で、「新しい発見」や、「新しい出会い」に巡り合います。

いきなり100%のクオリティはまず無理です。

 

参加者の声を聞き、ブラッシュアップしながら進化して行く。

はじめの一歩。

勇気が要るけど、口に出してしまえばあとは動くだけです!

 

ぜひ今何かの新規事業に悩んでいる方は(自分で決められるのであれば)まず宣言だけでもしてみてください。

プレッシャーは増しますが、情報収集の量は圧倒的に増えると思います。